自立循環型住宅(3)
2008-09-28



>まず、敷地利用配置計画時点。
>・卓越風向を調べ、風上側に庭を確保。
>・風下側にも適度の空地を確保。
>・主風向と直交する両方向に適度の空地を確保。
>・流入空気温度の上昇を抑える流入開口風上側への植栽などの配置。
>・風を呼び込むフェンス、袖壁などの配置を配慮した配置。

自然エネルギーのためには、東西南北に適度の空間を確保する必要がある。
これには意義なし。

風上側の植栽。
これには若干の異論がある。
風が吹いている時のことを考える。
風上側に植栽があると葉からの蒸散によって流入空気の温度低下を期待できる。
これはこれで良い。

しかし、風は24時間吹いている訳ではない。

ある本で、風を起こして涼しく住まう工夫が紹介してあった。
京都の町家だったと思うが、玄関から細長い造りの家で、片方の庭は日射を受けて暑くして、その反対側の庭は低い植栽と打ち水で温度を低下させる。
そうすると、日射を受けた側の上昇気流よって風が起こり、
それが家の中を通り抜ける、というものだ。
「人間の知恵」が生かされた造りだと思う。

    (家の中)      ↑↑
植栽 → → → → → → 庭(太陽で暑くなる)


自然エネルギーの活用を言うならば、風を取り入れる時ばかりではなく、
風を起こす時のことも同時に考えておく必要があると思う。
 

[省エネと環境のこと]

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